ちゅんの見送り | ほいみんの のんびり日記

ほいみんの のんびり日記

人生は旅である。誰もが言っているつまらない言葉だけど
本当なんだからしょうがない。

我が家に小鳥がやってきたのは10年とちょっと前。嵐の後に庭にやってきたセキセイインコのピコちゃんの保護からでした。

 

6年ほど前に、お兄ちゃんたちが無事に巣立つ中、裏庭で親に見捨てられた雀(ちゅん)をみつけ、しばらくお世話していましたが、獣医さんと相談した結果、この子は足が弱く、ほとんど飛ぶこともできず、とても野生では生きてゆけないでしょうということで保護することになりました

 

(いちおう書いておきますが、千葉県には傷病野生鳥救護ボランティア制度というものがあり、届け出ることによって野鳥の保護を行う事が認められています)

 

2羽の小鳥がやってきてからは、日常生活が小鳥中心に回るようになって、楽しいながらもとても大変な毎日でした。

 

毎日餌と水を取り替えればOKという子ではなく、何かあると昼夜関係なくパニックになって暴れるので、監視カメラを常時動かしてチェックしたり。8畳の和室は小鳥ルームで完全な空調対策で常時常夏に。

 

特に服の模様や色が問題で、私の場合はズボンは無地だと大丈夫なのですが服は何を着ても暴れるので、私はいつもシャツでしか入れません。

 

ほいみんがひっくり返ってますが、とにかく暑いんですよ。どのみち服は着れないのでいいんですけど。私か奥さんのどちらかがいれば暴れることはあまりありません。

 

これは、ちゅんが一番元気だったころの写真。もうこのころはピコちゃん(セキセイ)は具合が悪くなり始めています。どうもピコちゃんはちゅんが苦手らしくて、いつもビビっていました。

 

過去のブログにもある通り、ピコちゃんは長い闘病の末、数年前に亡くなってしまいました。残されたちゅんは元気だったり突然おかしくなったりしながらも今年で7年目、ぴこちゃんと同じ歳になって、歳の割にはかなり衰えている感じがしつつも、これなら10年、あるいは15年ぐらいは生きられるのかなあなんて思っていました。

 

ところが今年に入って、急に体調を崩してしまい、なんとか回復してきてはまた崩れるような日が続くようになってしまいました。

 

大丈夫かもしれない体調不良と、駄目であろう体調不良は見ていればわかりますし、今月に入って、回復が見込めなさそうと判断して、24時間の看病体制に。

 

 

動ける時間帯は一直線に掌に乗ってきて何時間でも寝ていました。最後の2日は余り苦しむ様子もなく、眠るように掌の上で息を引き取りました。

 

どこで間違ったかなあと考えつつ、でも最近のちゅんは見た目でも体の動きでも衰えがはっきりしてきていて、元々が弱かった子なので、ちゅんなりに十分に頑張ったのかなあと思うようにはしています。

我が家の生活はすべてが鳥さんを中心に回っていたので、これからどうするかなあとぼんやり考えています。

 

 

もう10数年も常夏だった部屋、2台の大型ヒーター、4台の小型ヒーター、酸素生成器2台、監視カメラ、加湿器、その他、いったい何をやっていたのかと思うような雑多としていた常夏の部屋が、突然、家の中で一番冷える部屋になってしまい、ちょっと戸惑っています。

2羽とも保護鳥で、ペットが欲しかったわけではありませんので、また小鳥を我が家に迎えることはもうないと思います。

 

ピコちゃんと同じペットの斎場でお骨にしていただきました。さすがに雀を焼く人はいないらしいですけどね(笑)でも、丁寧に扱っていただいて、ちゃんときれいにお骨を残していただきました。

 

子供のいない我が家にとっては、2羽に健康に寿命まで過ごしてもらう事が1番の「仕事」でしたので、これですべての仕事は終わったかなと思います。

 

大変だったけど、かけがえのない幸せなひと時をいただきました。

 

またね。ありがとうね、ちゅん。